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全てが素敵!赤湯温泉「山形座 瀧波」滞在ブログ
更新日:2026年2月5日
山形県南陽市、「赤湯温泉」。
観光地としての華やかさは控えめながら、開湯は実に九百三十余年。上杉領・米沢藩の時代には、藩主のための箱湯として守られ、同時に藩公認の遊興地として町の文化を育んできた、そんな奥行きのある時間が、この温泉地には静かに横たわっています。
今回の旅の目的地は、その赤湯温泉に佇む一軒宿、「山形座 瀧波」です。
創業から一世紀を超え、一度は民事再生を経験しながらも見事に再生を遂げた瀧波。その再生には「里山十帖」で知られる岩佐十良氏も関わったと聞き、以前から強い関心を抱いていました。今回は一泊二日、あえて誰にも急かされない一人旅です。
山形新幹線で米沢へ。米沢は上杉家ゆかりの城下町。かつて大河ドラマ『天地人』に心を動かされ、いつか訪れたいと思っていた土地でもありました。
そして米沢といえば、やはり米沢牛。まずは腹ごしらえに、地元で評判の精肉店が営む食事処「ミートピア」へ。

選んだのは牛鍋定食。霜降りの美しさと厚みを兼ね備えた米沢牛を、すき焼き風にいただく贅沢な一品は、意外なほど後味が軽く、記憶に残る美味でした。

食後は城下町を歩き、米沢城址に鎮座する「上杉神社」へ。広々とした参道には凛とした空気が満ち、上杉謙信公や上杉鷹山公の像が、この地の歴史を雄弁に物語ります。


その後、米沢駅から奥羽本線で赤湯温泉駅へ。新幹線も停車する駅。駅から温泉街までは徒歩で25分ほど。歩くことを選び、昭和の面影を残す街並みから、徐々に整えられた新しい風景へと表情が変わっていくのが面白い。
道中、桜の名所として知られる烏帽子山公園に立ち寄り、「烏帽子山八幡宮」へ参拝。


おみくじがガチャ仕様という遊び心に思わず頬が緩みます。地元の小学生が桜の保護活動をしていると聞き、土地への愛情が次の世代へと受け継がれていることに、胸を打たれました。

ほどなくして瀧波へ。
象徴的な薬医門をくぐると、大庄屋の曲がり屋を移築した母屋が静かに姿を現します。


館内に足を踏み入れると、ロビーにはハンス・J・ウェグナーやアルネ・ヤコブセンといった北欧デザインの名作椅子。和の構造美と北欧の端正さが、驚くほど自然に溶け合っています。

ワインと甘味でもてなされながらチェックインを済ませ、客室へ。
メインルームに茶室、そして半露天風呂を備えた空間は、一人には贅沢すぎるほどの広さ。湯守が温度と泉質を丁寧に管理する半露天風呂は、やや熱めの美人の湯。ゆっくりと身を沈めると、肌を包む湯の柔らかさに、時間の感覚がほどけていきます。完全なプライベート空間で味わう、この上ない安らぎ。




瀧波では、試飲会や蕎麦打ち、朝のツアー、ヨガなど、土地を深く知るためのアクティビティも用意されています。滞在そのものが、赤湯という場所を理解する体験になる、そんな提案が印象的でした。


夕食はダイニング「1/365」で。














地元食材を軸にしたコースに、料理に合わせたペアリングを添えて。日本酒のみならず、料理に寄り添うワインの提案も秀逸で、気がつけば杯を重ねていました。
夜は再び温泉へ。湯と静寂に包まれ、そのまま深い眠りへ。
翌朝、彩り豊かな小鉢の朝食を地元米とともにいただき、名残を惜しみながらのチェックアウト。

宿泊料は決して安くはありませんが、それ以上に、空間、食、そして人の温度が記憶に残る宿。何度でも帰ってきたくなる理由が、確かにありました。
追伸。赤湯温泉を訪れたなら、老舗の辛味噌ラーメンで知られる**赤湯ラーメン 龍上海 本店**も、どうぞお忘れなく。